尼崎にある子供のための音楽教室。お子様ひとりひとりの進度に合わせゆっくり丁寧にレッスン致します。

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にこ音楽教室 NICO Music School

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Allegro 〜速度記号から読み解くテンポ〜

2018.8.09

今日はちょっと小さなキッズには難しいお話し、高学年や中学生はわかるといいな。

楽譜に、AllegroとかLento, AndanteにModerato (などなど…)

このようなものをピアノを弾く皆さんなら目にしたことがあるのではないでしょうか?

速度記号といってその曲を作曲した作曲家が、こんなテンポで演奏してほしいということを示すものです。

通常これらはイタリア語で書かれています。日本の作曲家ならイタリア語の他に「遅く」や「ゆったりと」

などと日本語で書いてある楽譜もあります。

 

一言で速度を表すもの、と言ってもこれらはイタリアでは日常の会話で使われる生きている言葉

物理的なテンポだけでなく、その言葉に含まれるニュアンスや、形容する言葉でもあります。

例えば「Allegro」はメトロノーム四分音符およそ120くらいをあらわしますが

その曲その曲に適したアレグロのキャラクターは異なります。

 

ツェルニー著「ツェルニー ピアノ演奏の基礎」(岡田暁生訳 春秋社)

にはアレグロという言葉に10の例を挙げています。

 

1 穏やかで、柔らかく、心地よいもの

2 深遠、あるいは夢想的なもの

3 憂鬱 あるいは和声的に込み入ったもの

4 堂々として、壮大で、崇高なもの

5 ブリリアントだが、過度の流麗な動きは求めないもの

6 軽やかで、陽気で、諧謔的(かいぎゃくてき)なもの

7 素早く、決然としたもの

8 情熱的で動きが激しいもの、あるいは幻想的で気まぐれなもの

9 嵐のように早いもの

10 非常に荒々しく、興奮して、奔放なもの、あるいはフリオーソ

 

具体的なメトロノームによるテンポを示してない作曲家もいます。

曲を読み解き、楽曲のキャラクターをつかむことが大切です。

 

早く弾けるようになりたいという衝動に意識が向き、音符ばかりに目がいってしまいがちですが

このようにアレグロひとつ取っても、楽譜から読み解くものがたくさん書かれています。

正しいテンポ設定(もちろん練習はゆっくりから始めるのですが)が美しい演奏には欠かせません。

 

レッスンでは弾くためのテクニックばかりでなく、楽譜を読むことも同時に大切にしたいと思っています。

 

大塚由貴